■イラン海軍艦艇のインド入港、重視せず=米国務省


◎[ワシントン 3日 ロイター] 米国務省のエレリ副報道官は3日、イラン海軍の艦船2隻が先月インドに寄港したことを確認したが、これを重視しない姿勢を示した。

 同報道官は「限られた目的を持つにとどまり、インド軍がイラン軍に対して訓練や支援を提供していることを示唆するものではない」と述べた。

 ディフェンス・ニュース紙は先週、先月ブッシュ大統領ニューデリーを訪れてインドとの核エネルギー関連合意に調印している時期にイラン海軍の艦船2隻が、インド海軍南方司令部のあるコチに入港していたと報道。さらにインド軍スポークスマンの発言として、インド海軍の教官がイラン海軍の水兵ら220人に対し、訓練の方法や訓練コースの詳細について説明したと伝えていた。




■イラン、米の援助拒否 「ありがたいが不要」


◎【ワシントン3日共同】米国務省のエアリー副報道官は3日の記者会見で、3月31日にイラン中西部ロレスタン州で起きた地震の被災地に対する米国の援助申し入れをイラン政府が拒否したことを明らかにした。核開発問題で対イラン圧力を強める米国への不快感を示したものとみられる。

副報道官によると、イランのザリフ国連大使が1日、バーンズ米国務次官(政治担当)に電話をかけ「援助の申し入れとお悔やみの言葉は大変ありがたい」と述べた上で、現段階では援助は不要と伝えてきたという。

ブッシュ大統領地震発生後「イラン政府とは明らかな立場の相違があるが、国民の苦しみは配慮する」と援助の意向を示していた。




■イラン 核施設攻撃なら米報復テロ


◎二日付の米紙ワシントン・ポストは、イランが米国から核施設を攻撃された場合、米本土をはじめ世界各地で報復テロを行う恐れがあるとの米情報当局者らの分析を伝えた。それによると、イランは自国の情報員やレバノンイスラムシーア派組織ヒズボラを使い、隣国イラク駐留米軍への攻撃を増加させるほか、米本土、欧州などで一般市民を巻き込んだテロを起こす可能性があるという。

 あるテロ専門家は、これらの要員たちは、二〇〇一年九月に米中枢同時テロを起こした国際テロ組織アルカーイダのメンバーたちよりも、「組織化され、訓練もよく受け、装備も優れている」と指摘した。(ワシントン 有元隆志)(産経)




不明核弾頭イランへ密売か ウクライナ、ロシア紙報道


◎【モスクワ3日共同】3日付のロシア週刊紙ノーバヤ・ガゼータは、ソ連崩壊後の1990年代にウクライナからロシアに移管された戦術核弾頭のうち、行方が分からなくなっている250発が、イランに密売された可能性があると伝えた。

同紙によると、軍事評論家フェリゲンガウエル氏は、ウクライナ検事総長(当時)が昨年3月、クチマ前政権時代に核弾頭搭載可能なミサイル計18基がイランと中国に不正輸出されていたと述べたことを指摘、行方不明の核弾頭もイランに密売された可能性があると主張した。

記事はイランへの密売を示す具体的な根拠や、密売された可能性のある核弾頭の数には触れていない。ロシアのバルエフスキー参謀総長は3日、核弾頭がウクライナからイランに流れたことを示す証拠はないと述べた。




レスリング選手に扮して出国図る=男7人が御用―イラン


◎【テヘラン3日】3日付のイラン日刊紙「イラン」は、レスリングの同国代表チームのメンバーのふりをして、ハンガリーに不法に出国しようとした男7人が逮捕されたと報じた。(写真は2004年のアテネ五輪に出場したイランの選手=右=)

同紙によると、イラン・レスリング協会がテヘラン空港当局に対し、「若い男15人が代表チームのメンバーのふりをしてハンガリーのビザを取得した」と書簡で通報。これを受け、警察が7人を逮捕した。7人は、ビザを取得するため、巨額の金を支払ったと供述しているという。

ハンガリーでは今月、レスリングの大会が予定されており、7人はこれに合わせてビザを取得し、出国しようとした。このうちの1人は、体重が60キロにも満たないのに、120キロ級の選手としてビザを得ていた。

イラン当局によれば、推定で毎年約10万人の若者が出国しており、その多くは西側諸国を目指しているという。〔AFP=時事〕




イラン、短・中距離の地対艦ミサイルの試射に成功=国営ラジオ


◎[テヘラン 4日 ロイター] イランは4日、短・中距離の地対艦ミサイル「KOWSAR」の試射に成功した。国営ラジオが伝えた。

 国営ラジオによると、「KOWSAR」は船舶の撃沈を目指したミサイルで、レーダーでは捕えらないという。